瞑想は、悩みやストレスを軽減させて、心を穏やかにしてくれます。その効果は女性が抱える恋愛の悩みにも生かせます。恋愛をしているときは、精神が不安定になり、何気無いことで怒ってしまい、相手を傷つけることがあります。そこで今回は、瞑想とは一体何なのか、瞑想は恋愛にどういったメリットがあるのかを紹介します。
そもそも「瞑想」とは?
【1】瞑想の起源とストーリー
いまから約5000年前に、高度な文明を持っていたとされている、モヘンジョダロ(インダス文明の中心都市)の遺跡から印章(商人が取引の証拠で使っていたサイン)が発見され、その印章に瞑想をしている人が描かれていたことから、この都市で瞑想が始まったと考えられています。その後モヘンジョダロは突然消えてしまいますが、約2500年前に、ブッタがヨガの瞑想法(アナパナサティ)を作り、世に広まっていきました。
【2】瞑想の本来の目的って?
本来の目的は、涅槃の境地(悟り)を目指し、暴走する感覚をコントロールし、瞑想を通して、ありとあらゆるものにつながることでした。
【3】瞑想すると脳内はどうなる?メカニズムとは?
何もしなくても24時間はたらいている脳部位(内側前頭前野と後帯状皮質)の過剰なはたらき、情報処理能力を低下させ、脳はリラックス状態になります。
【4】瞑想の科学的根拠・エビデンスとは?
UCLAの研究チームが、瞑想の習慣がないグループ(22人)、もう半分は瞑想の習慣があるグループ(22人)の脳をMRIで調べました。続けているグループは毎日10分以上、それを20年以上続けていたと言われています。すると、瞑想の習慣があるグループは、眼窩前頭皮質(感情をコントロールする)と海馬(記憶を司る)が習慣がないグループの脳より発達しており、瞑想が脳に良い効果を与えていることが科学的にわかりました。
そもそも瞑想することで期待できる代表的なメリット5選
【1】メリット1:ストレス軽減
アルファ波を出し、気持ちを落ち着かせ、ストレスの軽減に効果があります。
【2】メリット2:集中力が高まる
アルファ波は集中力も高める効果があります。
【3】メリット3:免疫力アップ
副交感神経が優位になり、免疫力が上がります。
【4】メリット4:睡眠の質が良くなる
脳がリラックスして、睡眠の質が良くなります。
【5】メリット5:発想力を生む
ひらめきの脳波とも言われている、アルファ波が発生し、発想力を生み出します。
瞑想をすると恋愛にも効果があるって本当?
【1】人は「恋」をしていると脳内はどうなっている?
ドーパミン(快楽ホルモン)、セロトニン(幸せホルモン)、ノルアドレナリン(心身を覚醒させ、集中力、判断力、身体能力を向上させるホルモン)のバランスが崩れている状態になります。
【2】恋愛で失敗に陥りやすいのは脳・心の状態も関係している?
恋愛中は、ドーパミン、セロトニン、ノルアドレナリンのバランスが崩れるので、たいしたことでなくても落ち込んだり、怒りやすくなります。その結果、相手に感情をぶつけてしまうことが多くなり、恋愛もうまくいかなくなります。
【3】メリットから考える瞑想が恋愛に効果的な4つの根拠
(1)瞑想中は、自分の色々な思いと向き合って、頭の中を整理することができます。そうすることで、自分がいま何を求めているのか、どう行動すればいいのかがはっきりとし、理想の相手を見つける行動がしやすくなります。
(2)ストレスが溜まると人間は周りが見えなくなり、相手のことを考える余裕がなくなります。瞑想は自分と向き合うことができ、何が大切なのかわかるようになり、おもいやりの心が生まれ、相手に好印象を与えます。
(3)失恋したあとに頭の中が整理できずに、次の恋愛に踏み出せないひとがいますが、瞑想をするとネガティブな感情がポジティブに変わり、次の恋に踏み出しやすくなります。
(4)恋愛中はホルモンバランスの乱れから精神状態が不安定になります。不安になったり、怒ることが増えがちです。瞑想をすると、感情をコントロールすることができ、落ち着いた行動が取れます。
女性にオススメ!恋愛に効果的な瞑想の正しい5ステップ!
【1】ステップ1:瞑想を始める前に、どんな男性に出会いたいか、どの場所で出会いか、徹底的に考えて紙に書き出します。そのときに相手の地位、名声など世間的なイメージではなく、相手の性格や外見といった相手自身の情報を書き出します。
【2】ステップ2:相手を紙に書き出したら、早速瞑想の準備に入ります。まずは、背筋は伸ばし、床に座りましょう。背中が丸くなっていると、呼吸が浅くなり、瞑想に入りづらくなります。
【3】ステップ3:胸式呼吸だと呼吸が浅くなり、瞑想に集中できません。呼吸は精神集中がしやすい腹式呼吸をします。
【4】ステップ4:徐々に呼吸をゆっくりしていき、心を落ち着かせていくのと同時に、紙に書いた相手を強く思い浮かべましょう。
【5】ステップ5:様々な感情が湧いてきますがすべて受け入れ、呼吸が整うまで、瞑想中に思い浮かんできたこと全てに意識を向けます。時間が経ったら、ゆっくりと目を開けましょう。
瞑想を正しく行う上で意識したいコツと注意点
【1】姿勢
座禅を組み、手はヘそ下に置き、右手を左手に重ね、親指同士くっつけ、手で丸を作り、肩の力を抜きましょう。座る際は座布団、またはクッションを引いて座らなければ、おしりが痛くなり集中を欠くので、必ず用意しましょう。
【2】場所
自分のお気に入りの場所で行います。その際、部屋を綺麗に片付け、リラックスできる環境を作ります。人がいる芭蕉で行うと人の気配で気が散ってしまい集中できないので、ひとりきりになれる場所でおこないましょう。
【3】呼吸の時間
息を吐く時は、吸う時間の倍かけます。理想は吐く約12秒、吸う時間が6秒です。吐き切ることがポイントです。その時にへそを背骨に近づける感覚で吐くとうまくできます。トータルで15分行うと、瞑想にうまく入れます。注意点ですが、呼吸時間が乱れても気にすることなく続けることです。乱れたことに執着すると、瞑想がうまくできませんので気にせず続けましょう。
【4】時間帯
朝と夜寝る前が瞑想にベストな時間帯です。なぜなら、朝瞑想すると昼間の活動時間に眠くなりにくく、活動効率があがるからです。瞑想の15分は2時間分の睡眠と同じ効果があるからです。夜寝る前に行うと1日のできごとを整理することができ、睡眠の質がぐっと上がります。しかし、朝忙しすぎる、夜は都合が悪いという方は、無理に朝、夜と行わずに、いつも決まった時間に行うと良いです。
【5】音・照明
瞑想中はテレビや音楽を消し、照明は薄暗くすると瞑想に入りやすいです。明るい場所で行うと交感神経がはたらき、リラックスできません。また騒がしい中で瞑想を行うと瞑想の質が落ちます。静かで薄暗くしてから瞑想しましょう。
【6】呼吸
腹式呼吸をし、空気が身体に入ってくる感覚、吐き出している時に身体が縮んでいく感覚に意識を集中させると、心が落ち着き、瞑想に入りやすくなります。もし呼吸が少し乱れたとしても、神経質になってはいけません。気にしすぎると瞑想の邪魔になるからです。その状況をそのまま受け止めて、再度、呼吸に意識を集中しましょう。
6)初心者の方が特に気になるQ&A
【1】瞑想にアロマは相性が合うの?
アロマはリラックス効果があり、心を安定させてくれます。瞑想とは相性が良く、アロマのリラックス効果がプラスされて、瞑想の効果がさらに高まります。
【2】初めてでなかなかうまくいかない・・どうしたら良い?
瞑想の前に少し運動をし、軽く疲れておくことです。なぜなら、疲れている状態は、考える力が落ち、余計なことを考えないので、瞑想に入りやすいです。注意したい点は、決して息が上がるような運動をしないことです。脳が興奮状態に陥り、リラックスできません。あくまで散歩のような軽い運動をし、気持ちが軽くリフレッシュできるくらいの運動が良いです。
【3】椅子で行っても良いの?寝ながらは?
リラックスすることが大切なので、椅子でも寝ながらでもOKです。
【4】食後でも大丈夫?空腹の方が良いの?
食後だと消化に意識が向いてしまい、呼吸がうまくできず、瞑想に入りにくくなります。空腹状態であれば、呼吸に集中できるので、瞑想は空腹時行いましょう。
【5】なかなか毎日続かない・・続けるポイントは?
瞑想する時間が長いか、回数が多い可能性があり、毎日瞑想をおこなうにはきつい可能性があります。理想は15分ですが、初めのうちは、自分のできる回数、時間に設定し、取り組みましょう。
まとめ
・瞑想は今から約5000年前にモヘンジョダロで行われ、約2500年前にブッタがヨガの瞑想を作り、世の中に広まっていきました。
・瞑想をすることによって、余計なことを考えることが少なくなり、ストレスが減り、心が安定します。
・恋愛ではホルモンバランスが崩れるが、瞑想で精神を正常にすることができ、相手を傷つけることが少なくなり、相手をおもいやることができます。
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